9月21日、授業後に料理教室を行いました。
16組の家庭が参加し、広い食堂の一角をしきってのとても賑やかな開催になりました。
講師は中学クラスの担任の先生、調理の専門学校を卒業されたお料理のプロです。
隣には可愛い助手(先生のお嬢さん、小学五年生)もいます。
メニューは、日本人の心の友といってもいい、おにぎり。
こどもでも簡単に楽しく作ることができて、日本の文化も感じられる、これぞという献立を考えてくださいました。
各家庭のテーブルには、先生や補習校の運営陣、保護者の選抜隊が準備した、おにぎりの材料がずらり。
その場で炊いた白米、たくさんのたまご焼き、スパム、そしてもちろんおにぎり用の美味しそうな海苔も。
授業のあとでお腹が空いている子どもたち、つまみ食い続出です。
さて、先生による丁寧な説明からスタート。
基本の塩むすび、そしてここ数年大流行している「おにぎらず」の2種類のおにぎりを作ります。
まずは塩むすびから。
ビニール手袋をはめて…
まずは海苔を3等分に切るところから。
海苔には表と裏があるって知っていましたか?
光沢があるツルツルした方が表、光沢がないザラザラした方が裏だそうです。
次に、少し硬めに炊いたお米をお茶碗に軽く一杯よそいます。
これで平均的なおにぎり1つの大きさ、110g~120gなんだそうです。コンビニのおにぎりも110gなんですって。
お茶碗によそったお米を、片方の手のひらに取って…
塩をひとつまみ、パラパラと上から振ります。
この一手間(?)、あるとないとで全然違う。そうか、日本のおにぎりって、基本は塩味なんだと改めて感じました。
お家から好きな具を持ってきた子たちは、ここで具をご飯の真ん中に載せます。
そして具が隠れるくらい少しのご飯を上から載せて…
もう片方の手でご飯に蓋をするように、握って回して、握って回して…自然に三角の形になっていきます。
おにぎりが三角なのって、理にかなっているのだなぁ。
あまりギュっと握りすぎると、硬くて食べにくいので、ふんわりと握るのがコツだそうです。
めいめい塩むすびを作って、その場で食べ始める子どもたち。よっぽどお腹が空いていたようです。
先生のプランでは、塩むすびとおにぎらず、全部作ってしまってから、みんなで試食タイム…の予定だったようなのですが、急遽作っては食べる、作っては食べるスタイルに変更になりました。
さて、続いては「おにぎらず」です。
先生がスクリーンを使って、丁寧に説明をしてくださいました。
漫画の「クッキングパパ」で1991年に登場したこと、流行し始めたのはここ数年、SNSを通じて?広まっていったこと。
今日作るのは、クッキングパパで紹介されている方法ではなく、日本のおにぎらずから発展した韓国バージョンのおにぎらずだそうです。
大きな一枚の海苔の真ん中、下半分にハサミで切り込みを入れます。あとはご飯と具を載せて畳んでいけば完成です。
たまごとスパムは先生たちが朝から準備してくださったもの。
おうちからチーズを持ってきた子は、プラスでチーズも入れて、美味しいおにぎらずをみんなで頬張ります。
先生が作ってきてくださったネギ味噌と大根のお漬物(これが箸が止まらない美味しさ、特に大人が)、ホットプレートでキャベツとスパム炒めも作られ、各テーブルに。贅沢なお昼ご飯になりました。
美味しくいただきながら、先生による「おにぎりクイズ」も開催!
選択クイズはやっぱり盛り上がります。
子どもたちはもちろん、大人も知らない豆知識満載の楽しいクイズで、元気な声と歓声が飛び交いました。
クイズの中から一つをご紹介。
おにぎりはいつから日本で食べられているでしょうか?
1. 大正時代
2. 弥生時代
3. 縄文時代
正解は……2番の弥生時代!
縄文時代に稲作が中国から伝わり、おにぎりは弥生時代から食べられているとのことです。
大人は正解している方が多かったと思いますが、これも、日本では小学校の社会の授業で習う、稲作の歴史が頭の片隅にあるからこそ、答えられるクイズですよね。
おにぎりを題材に、日本の文化や歴史がさりげなく身につく、とても素晴らしいクイズを先生がいくつも出題してくださいました。
最後のクイズは、なんと懸賞付き!
懸賞は、日本語礼拝部の皆様が用意してくださいました。
みんなでわいわい楽しみながら一緒に作ったおにぎりは格別の美味しさ、
大盛況のうちに第一回料理教室は終了しました。
韓国のキムパも美味しいけれど、あらためて日本のシンプルなおにぎりの、澄んだ深い美味しさを味わうことができた一日でした。
企画から準備、そして当日の進行まで、大役を担ってくださった先生に本当に感謝。
本当にありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
また料理教室第二弾があることを願って!
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