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執筆者の写真bundang-nihongo

『韓国継承日本語教育研究会・国際交流基金の先生方』来校

6月1日、韓国継承日本語教育研究会、国際交流基金の先生方、総勢6名の先生方が補習校の見学に見えました。

そのサポートに、補習校卒業生保護者の一人として参加させていただきました。


見学日当日は、朝礼、体験入学の受け入れ、入学相談会と活動目白押し。見学の先生方には、朝礼、入学相談会にも参加していただき、授業だけではない日頃の児童生徒の姿、補習校の全体像も見ていただくことができました。

韓国継承日本語教育研究会の先生方には、5年ほど前、本校が別の場所で活動を行っている際、一度見学に来ていただいたことがあります。さて、今回見学いただいていかがだったのでしょうか?


盛り上がった6月朝礼



感想の一部をご紹介します。

・「朝礼や日直もあるなんて、日本の学校みたい!」。朝礼の進行、内容、児童の主体的な姿、一朝一夕にこのようにはいかない。上級生の姿や友達の姿から多くのことを学んでいるのだと思いました。

・大部屋を複数のクラスで使用するのは、授業をする先生も、児童生徒も集中するのが難しい上、声も通りにくく大変だなあと思いました。低学年のクラスに各教室が与えられられたことはよかったです。

・現在77名の生徒がいて江原道から通っている来る人もいると聞き、驚きました。毎週一回土曜日の朝早くから子どもを連れて遠いところから通ってきている保護者の並々ならぬ熱意に感銘を受けました。その熱意がなければ続きませんね。

・自助グループにも関わらず、組織立って運営が行われていることに感服しました。

・10年間でみんなが協力してこの学校の組織と内容を作り上げ、ノウハウを積み重ねてきた努力に敬意を払います。

・保護者の方々のお子様への継承語の強い願いと特にコアメンバーの方々の多くの試行錯誤とお互いへの信頼関係の上で作られたシステムの素晴らしさに感動しました。などなど


相談会の様子



小学校1年生から中学校3年生までを補習校で過ごした我が子が卒業し早5ヶ月。新年度、新たなメンバーを迎え、滞りなく活動している姿に胸が熱くなりました。中にいた時には見えなかったけれど、外から見ると本当に多くの保護者、人々の協力と思いやりのもとにこの団体が存在できているのだなぁ。そのような補習校に子どもを通わせられたこと、その一員でいられたことに感謝し、今後何かで補習校の力になれれば、と学校を後にしました。


我が子がよく不機嫌そうに言っていました。

「「日本語ができていいね」「お母さんが日本人だから日本語ができるんだね」と言われるけれど、わたし、一生懸命やってできるようになってるんだから、簡単に「いいね」と言わないでほしい!」と。

外国で子どもに親の母語を継承することは、容易なことではありません。


「ことばは遺伝しません」とは本校創立者の言葉です。親子2人3脚+家族の理解と協力で、ことばの継承ができるのです。

平坦な道のりではありませんが、志を同じくする保護者と、同じ境遇にいる子どもたちの通う補習校の仲間が今後ますます増えていったらと願います。


継承日本語教育研究会が母語継承の重要性を啓発するために作成したパンフレット





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